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水道管の寿命ってどのくらいなの??

目次

普段何気なく使っている水道ですが、その水を運ぶ「水道管」にも寿命があることをご存じでしょうか?

「水が出るから大丈夫」と思っていても、見えないところで劣化が進んでいる可能性があります。水道管が劣化すると水漏れや赤水(錆びた水)、水圧の低下などさまざまなトラブルが発生してしまいます。

今回は水道管の寿命はどのくらいなのか、どのような点に注意すればよいのかを詳しく解説していきます。是非最後までご覧ください!

【1】水道管の寿命はどのくらい?

水道管の寿命は使用されている素材や環境によって異なります。例えば古い住宅でよく使われている鋳鉄管の寿命は約40〜60年です。一方で比較的新しい住宅で使用されることの多い塩化ビニル管(VP管)は約40年、銅管は約20〜30年とされています。ステンレス管は40〜60年と比較的長寿命ですが初期費用が高めです。また最近では耐久性の高いポリエチレン管が普及しており、50年以上の寿命が期待できるとされています。

ただしこれはあくまでも目安であり使用環境や水質、施工状態によって寿命が短くなることもあります。例えば錆びやすい水質の地域では、鋳鉄管の寿命が短くなることがあります。また施工が不十分な場合継ぎ目から水漏れが発生し、寿命が縮まる可能性もあります。

【2】水道管が劣化するとどうなる?

水道管が劣化するとさまざまなトラブルが発生します。主な症状を紹介します。

① 赤水や濁り水が出る

鉄製の水道管は時間が経つと内部が錆びてしまい、水に赤茶色の不純物が混ざることがあります。これは「赤水」と呼ばれ、飲み水として使うのは危険です。特に朝一番に水を出したときに赤水が出る場合、水道管内部の劣化が進んでいる可能性が高いです。

② 水漏れが発生する

水道管の劣化が進むと小さなひび割れや亀裂が発生し、そこから水が漏れ出すことがあります。最初は目に見えないほどの小さな水漏れでも放置すると床下や壁内部が湿気を帯び、カビや腐食の原因になります。さらに突然の破裂による大規模な漏水事故につながる恐れもあるため注意してください。

③ 水の勢いが弱くなる

水道管の内側に錆や汚れが蓄積すると水の通り道が狭くなり、水の勢いが弱くなります。「最近、水圧が弱くなったな」と感じる場合は水道管の内部が詰まっている可能性が高いです。

④ 配管の詰まりが発生する

水道管の内部に長年蓄積された錆や汚れが原因で配管が詰まることがあります。特に古い住宅では突然水が出なくなるケースもあります。

【3】水道管の劣化を防ぐ方法

① 定期的な点検を行う

水道管は見えない部分に設置されているため劣化の進行に気づきにくいものです。専門業者による点検を定期的に受けることで、劣化の兆候を早期に発見できます。特に築10年以上の住宅では最低でも5年に一度の点検をおすすめします。

② 錆びにくい素材の水道管に交換する

古い鋳鉄管や銅管を使用している場合、耐久性の高いステンレス管やポリエチレン管に交換することで寿命を延ばせます。特にリフォームや増改築の際には配管の材質を確認し、必要に応じて交換することが大切です。

③ 適切な水質管理を行う

水道管内部の劣化を防ぐため、水質管理も重要です。井戸水を使用している場合は定期的な水質検査を行い、適切な処置を施しましょう。

④ 長期間使わない時は水を抜く

旅行や長期の外出時には、水道管内の水を抜いておくと錆の発生を抑えられます。特に冬場は凍結による破損を防ぐために、水抜きをすることが推奨されます。

【4】水道管の交換時期と費用

水道管の交換時期は築年数や使用している配管の種類によって異なります。

築30年以上の建物で一度も配管を交換していない場合は注意が必要です。また赤水や水漏れ、水圧の低下などの症状が出ている場合は早めの交換を検討しましょう。

水道管の交換費用は工事内容によって異なります。部分的な配管交換なら約5万〜15万円程度、戸建て全体の配管交換は約50万〜150万円が相場です。マンションの共用部分の配管交換では100万円以上かかることもあります。

【5】水道管を交換しないリスクとは?

① 大規模な水漏れや破裂の危険性

劣化した水道管は小さなひび割れから始まり、やがて破裂するトラブルに繋がります。一度破裂すると短時間で大量の水が漏れ、住宅の床や壁が水浸しになり修理費用も高額になりかねません。

② 衛生面の問題

水道管が古くなると内部にサビや汚れが蓄積し、水質が悪化します。最悪の場合雑菌が繁殖し、健康被害を引き起こす可能性があります。

③ 予期せぬ修理費用の発生

計画的に交換を行う場合と比べ、緊急対応では費用が割高になることが多いです。長期的な視点で考え早めに交換を検討することが経済的にもメリットになります。

【まとめ】

水道管は見えない部分にあり意識することは少ないですが、寿命を超えると大きなトラブルの原因になります。築30年以上の住宅では、定期的な点検を行い、必要に応じて交換を検討しましょう。

もしお困りごとがありましたら、ぜひミライ水道センターへお問い合わせください。

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