排水管の錆の危険性とは？劣化の仕組み・具体的な影響・防止策まで詳しく解説！
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目次
はじめに
私たちが日常的に使用しているキッチンや浴室、洗面台などの排水設備は、排水管を通じて水を外へ流しています。この排水管は住宅や建物の「縁の下の力持ち」ともいえる存在で普段は意識されることが少ないですが、もし劣化や破損が進んでしまうと大きな問題を引き起こします。
その中でも「錆（さび）」は排水管にとって最も深刻なトラブルの一つです。錆びた排水管は水漏れ、詰まり、異臭、さらには健康リスクを引き起こす原因となります。しかし、こうした問題の多くは早期発見や適切な対策によって防ぐことが可能です。
今回は排水管が錆びる原因や、その影響、具体的な予防策まで詳しく解説していきます。
【1】排水管が錆びる原因とは？
① 金属の酸化反応
排水管に使用されている金属（特に鉄や亜鉛メッキ鋼管）は、水や空気に触れることで酸化反応を起こします。この酸化反応が進行すると、鉄は酸素と結びついて酸化鉄（いわゆる「赤錆（あかさび）」）になります。
酸化鉄は元の金属よりも強度が低く、もろくなってしまうためひび割れや穴あきが発生しやすくなります。特に水道水の流れが悪くなったり、水圧が変化したりすることで錆が加速することもあります。
② 水質の影響
水の性質も錆の進行に大きく影響します。水道水には地域によって異なる成分が含まれていますが、以下のような水質が錆を助長することがあります。
- 酸性の水：pH値が低い（水が酸性に偏っている）と、金属の腐食が進みやすくなります。
- 硬水（ミネラルを多く含む水）：カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多いと金属表面にスケール（白い固まり）ができ、その下で腐食が進行することがあります。
- 塩分を多く含む水：沿岸部などの地域では水道水にわずかに塩分が含まれることがあり、塩分が金属を腐食させる原因になります。
③ 湿気や結露による影響
温度差が大きい環境では排水管の外側に結露（水滴）が発生しやすくなります。特に冬場に暖房を使用する室内や、浴室、洗面所などの湿気が多い場所では、排水管の周囲に水分が付着しそれが錆を発生させる原因となります。
また地下や壁の内部にある排水管は湿気がこもりやすく、乾燥する機会が少ないため錆が進行しやすい環境にあります。
④ 水漏れや小さなひび割れ
排水管に小さなひび割れや隙間があるとそこから水が染み出し、その部分に錆が集中して発生することがあります。特に配管のつなぎ目や古い接合部では、経年劣化によって隙間ができやすく水漏れのリスクが高まります。
水漏れによって排水管の周囲の建材（木材やコンクリート）が濡れると、それがさらなる腐食の原因になり建物全体の強度を低下させる可能性もあります。
【2】排水管の錆がもたらす具体的なトラブル
① 排水管のつまり
錆が発生すると、その一部が剥がれ落ちて排水管の内部に溜まることがあります。さらにこれが蓄積すると排水の流れが悪くなり、やがて完全に詰まってしまう原因にもなってきます。
② 水漏れ・配管の破損
錆が進行すると金属がもろくなり、最終的には穴が開いて水漏れが発生します。これにより床や壁が濡れてカビが発生したり、建材が劣化したりする原因となります。
③ 赤水（錆びた水）が出る
排水管の内部で錆が発生すると水が赤茶色く濁ることがあります。これは「赤水」と呼ばれ、特に長時間水を使用しなかった後や配管の老朽化が進んでいる場合に発生しやすくなります。
【3】 排水管の錆を防ぐための具体的な対策
- 定期的な点検と清掃
- 錆びにくい配管素材への交換（ステンレス・PVCなど）
- 水質の管理（pHチェック・浄水器の活用）
- 湿気・結露対策（断熱材の使用・換気）
【4】早めの対応がトラブルを防ぐ
排水管の錆による問題は「少し様子を見よう」と放置することで悪化してしまいます。以下のような症状が見られたら、すぐに専門業者に相談しましょう。
- 水の流れが悪くなった
- 排水口から異臭がする
- 水が赤茶色や濁っている
- 水漏れの跡がある（床や壁にシミができている）
【まとめ】
排水管の錆は放置すると深刻なトラブルを引き起こします。水漏れや詰まり、赤水の発生を防ぐためにも、定期的な点検や適切な予防策を実施してください！
気になる症状がある場合は早めに専門業者に相談することをおすすめします！
もし不安なことがありましたらミライ水道センターまでご連絡ください。経験豊富な弊社のスタッフがプロの水道屋として誠心誠意対応させていただきます。
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